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『私の遺言』 佐藤愛子著
私の遺言タイトル:私の遺言 (新潮文庫)
著者:佐藤愛子
初版発行年:2005
単行本初版発行年:2002
出版社:新潮社
ジャンル:エッセイ

面白い。
すごく面白かった。
ご本人にとっては面白いどころの話ではない出来事なのだが。

なんの予備知識も無ければ、『私の遺言』というこのタイトルから本書の内容を正しく予想できる人は皆無であろう。
ひと言で言えば、オカルト話である。
『オカルト』とはあまり肯定的な使い方をされない単語のようなので、私としてはこれを積極的に使いたくはないのだが、しかし、世の(人格がよろしくない)否定派がまさに、
「オカルトだねえ」
と、半笑いで小馬鹿にしてくれそうな、そんな体験がごまんと書かれている。
しかしながら、著者が体験したこのポルターガイストは、世界的に見てもそうそう類を見ない物理現象を含んでいて、とてもじゃないが錯覚や幻覚で片付けられる代物では無い。
これを否定するには、佐藤愛子さんは嘘つきである、とでも言うしかない。
むろん、私はそんなことは思いません。

北海道の山の中に別荘を建てたときからそれが始まる。
著者自身は、この体験をするまで霊の世界など考えた事も無かったということで、それ故に信じるもなにもなく、ただその厄介な現実だけが厳としてそこに存在している。
唐突に身に降りかかって来たこの災難をどうにかして克服しようと、様々な霊能者の皆さんの力を頼ってやれることはすべてやろうとするのだが、元凶にあるのは、恨みを抱いたただの地縛霊やら浮遊霊などといった簡単な存在ではないらしい。
美輪明宏さんやまだ若き江原啓之さんも登場するが、あの美輪さんをして、
「あんな恐い所は行けない」
と言わしめたほどの怨念渦巻くお化け屋敷と化している。
事が起こってから完全にそれが鎮まるまで、実に三十年の歳月を要したという。
怨霊とのこの熾烈な戦いの意味とは一体何だったのか、それを佐藤愛子さんは得心する。
その得心した思いこそが、著者からの人々(自分も含めた)へ対するメッセージ、遺言なのだろう。



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