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『Anderson Bruford Wakeman Howe』 Anderson Bruford Wakeman Howe
Anderson-Bruford-Wakeman-Howe.jpgタイトル:Anderson Bruford Wakeman Howe
アーティスト:Anderson Bruford Wakeman Howe
オリジナル盤発売年:1989
ジャンル:ロック

引っ越しと転職のバタバタですっかりご無沙汰でした。

ABWH。
早いもので、もう20年も経ってる。
このバンドの話を新聞か何かで知ったときは、嬉しいやら寂しいやらで複雑な気分だった。
私はアラン・ホワイトより断然ビル・ブラッフォード好きなので、イエスのドラマーとして彼が戻ってきたことには大喜びした。
が、世間が『実質イエス』という見方をしていても、クリス・スクワイアがイエスというバンドの権利を握っている以上は、イエスという名前は使えない。
その寂しさよ。
新たなバンド名を付けることなく、メンバーの名前をただ並べただけというところに、

「これはイエスと別なバンドではない。イエスそのものだ」

といった気概が示されていたのだと思う。
ちなみに、この名前の並びがどうして決まったのか、その辺が謎ではある。
アルファベット順じゃないし、バンドへの貢献度とか勤続年数ということでもなさそうだ。
年齢順でも体型順でもなさそうだし、バンドへの参加順でもない。
つまりは語呂で決めたというところか。
もしかすると神=ヤハウェ(YHWH)にちなんで、最後をWHにしたのかも知れない、などと勘ぐったりもする。
ともかく、優しげなハウさんなら、最後にされても、

「なんで俺が最後なんだよ。俺よりリックの方が後に入ったじゃねえか。歳だって俺の方が上なんだぞ。おまけに出入りも激しいこんな太めの野郎が先ってどういうことだ。俺はお前らが抜けた後にもコツコツ地道にイエスを続けてたんだぞ。体重順なら最後でも納得するが、だったらこのデブが最初じゃなきゃおかしいしな。ふざけんじゃねえぞ」

なんて文句は絶対に言わないだろうし、

「はいはい、どうぞどうぞお先に。そうですね、それが一番語呂がいいですね」

てな感じだろうか。

さて、私はこのときばかりはクリス・スクワイアに腹を立てたけれど(なんたって彼が入ってくれれば、『こわれもの』、『危機』という大傑作を生み出したイエスが再現したわけだから)、それはファンとしての身勝手な見方でしかなく、彼にしてみれば、アラン・ホワイトやトレヴァー・ラビンさん達への義理もあって、90125イエスを消滅させてこちらへ身を移すような不誠実な真似は出来なかったというところもあろうし、過去のいきさつもいろいろあって、なかなか簡単に全盛イエス復活なんて話には乗れなかっただろう(イエスの名称の使用権を巡って裁判までやったとか)。
私も大人になって人間関係をいくらか経験したので、そこらへんの難しさがわからなくもない。
近しい間柄であるほど、こじれるとややこしいものだ。
お互いそんなことは望んでいないのにね。

まあ、そんなことはともかく。
アルバムの内容的なことを言うと、当時聴いたときにはなにか物足りなく感じたものだ。
キレが足りない。
全体に甘ったるいのは、アンダーソンとハウさんが中心に作ったからに違いない。
これがクリス・スクワイアが欠けた影響かと思った。
彼の代わりにはトニー・レヴィンがベースを弾いたが(一部のライブではジェフ・バーリンに代わった)、やはり個性が違う。
来日公演でのブラッフォード&レヴィンのクリムゾン・コンビによるイエスと全く関係ないパフォーマンスには痺れたものの、このアルバムにおいてはレヴィンさんは完全な裏方で、積極的に作品づくりに関与したというわけではなかろうし、つまりは、スクワイアによるイエス独特のリード・ベースという色合いが無い。
故に、これはイエスでは無かった。
ライブではイエスの懐メロ大会だったが(楽しかった!)、ABWHとしての音楽はイエスとは一線を画するものだ。
ひとつにはブラッフォードにあまりやる気がないというマイナス面もあるが(金のために付き合っているというニュアンスのことを言っていた)、全体の雰囲気がなにかとてもハッピーで理想主義的というか、妙に情緒的過ぎて、

「格好いい!」

という面に欠ける。
その格好良さ、クールさこそがスクワイアがイエスに持ち込んでいたものだと思うが、でもまあ、これはこれで聴き馴染むとなかなか良い雰囲気をもっているなあと思うようになった。
佳曲も多く、完成度は高い。
収録時間も60分に近くて、このプロジェクトの言い出しっぺ、アンダーソンの気合いがみなぎっているのがよくわかる。
アレンジは緻密で重厚で豪華だし、ジャケット・アートだってロジャー・ディーンの作品中、かなりの傑作と言えるのではなかろうか。
ロゴも美しい。
今にして思えば、イエス番外編としてとても貴重で重要な一枚だったのだ、これ。
なんにしても、特別な存在感を持っていることは間違いない。

それにしてもなんだ? この輸入盤の安さ。



コメント
この記事へのコメント
バンドの事情とファンの悲願と
ジャーナリスト鳥越俊太郎氏が司会を務める、テレビ朝日系列の
時事ドキュメンタリ-番組のオープニング・テーマ曲として
このアルバムの「オーダー・オブ・ザ・ユニバース」
の導入部が流された時、
「コレは重鎮の人事部長スクワイア抜きで本腰入れてヤルのかな」
とも一瞬感じましたが、
結局はこの時だけの企画だったようですね。
ロックは自由に表現できる媒体のハズなんですが、
それでもレコード会社との契約を消化せざるを得ないアルバムとか、
バンド名称の所有権とかで、
オトナの事情だったり、
業界のシキタリに左右されたり、
ウチワでモメて裁判ザタまで発展してしまう出来事を
何度も知ってウンザリしてしまい、
新しい作品を純粋に聴き込む余裕が失せてしまった頃の、
印象を引き摺った不運な作品です。
それでも、この時のジェフ・バーリンを加えたツアー・ライヴ映像は楽しめました。
長年の悲願でもあったブラッフォード入りの「危機」再現版は
テンポもテンションもすこ~しユルいかな、と言う感じ。

海外サイトによるとビル、
ライヴ活動を停止して自伝を出すという情報があるようです。

人事はクリス部長のままでイイから、
ダブル・クリムゾンや8人イエスの上を行く!?
イベントをプロデュースしてビルを引っ張り出すコトができる、
やり手の企画部長、誰かいませんか~?
2009/11/18 (水) 05:56:02 | URL | ハージェスト #sj93pB3o[ 編集]
Re: バンドの事情とファンの悲願と
あのライブ、楽しかったですなあ。
もう20年だなんて、そりゃあ歳もとりますわな。
ビルさんも、いい加減、体がしんどくなってきたんでしょうね。
いいパフォーマンスができなくなっちゃったとか、そんなことですよねえ、きっと。
クリムゾン最後の仕事がイマイチだったから、もう一仕事してもらいたかったけど、まあ、人生とはそんなもんですかな。
それより、素敵な若手が育ちませんよねえ。
ま、我々が好む音楽をやってくれる若者を望む方が間違いでしょうかね。
2009/11/18 (水) 19:41:13 | URL | 鬼山拳 #-[ 編集]
アランが好きです。でもビルはもっと好きです。
ABWHによる「危機」を初めて聴いたときはYes最高!感動した!と一人テンション上がりましたが、その後8人編成→解散とあまりにあっけなく、残念で仕方ありません。
ビルがシモンズを叩いていたり、リックがムーグを使ってくれなかったり、といろいろ惜しい(?)部分もありましたが90125以降ならABWH(もしくは8人編成イエス)が一番好きです。
ちなみに最近出たABWHのライブのリマスター盤(SHM-CD)はダメですよ。全然音質改善されていませんし、ボーナスの2曲のみ音悪いので。
2009/11/18 (水) 22:10:53 | URL | popo #-[ 編集]
Re: アランが好きです。でもビルはもっと好きです。
ABWHは嬉しかったけど、8人イエスが来日したときはもっと嬉しくて、2回も見に行きました。アランとビルのツインドラムはなんとも好対照で、ドラムソロ? は楽しかった。
ABWHも8人イエスもライブアルバムは持ってませんが、LDなら持ってます。
ライブは映像があったほうが楽しい。
けど、せいぜい数回しか見ないんですよねえ。 
2009/11/18 (水) 22:40:29 | URL | 鬼山拳 #-[ 編集]
ARW 出現 ‼️
お久しぶりです!



笑うしか、ありません。イエス商法か?!

今回は トレバー ラビン と スティーブ ハウが入れ替わった。

ビルが引退 クリス スクワイアが亡くなったことが前回とは異なる点。
2017/01/23 (月) 23:02:36 | URL | Iwgp #xtsQx3EI[ 編集]
Re: ARW 出現 ‼️
ほったらかしのブログへようこそ!

私、行ってきますよ、ライブ。1人で。
今の名ばかりYESよりこっちの方が結構期待してます。
その前にジャーニーに行って、ARWの一週間後にはドゥービーに行ってきます。
2017/01/23 (月) 23:37:33 | URL | 鬼山拳 #-[ 編集]
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